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アナリストレポート拾い読み(1月31日)

【スタンダード&プアーズ】
先進国・新興市場諸国の格付け先上位銀行計180行を対象に、与信の大口
集中リスクを調査。邦銀の貸し出し利ザヤの水準や収益性が低いことを考慮す
ると、マクロ経済が悪化した場合、邦銀が信用コストの上昇を収益で吸収するこ
とは困難と分析。日本経済が比較的良好な状況にあるうちに、与信集中リスク
を管理・軽減することがきわめて重要と解説しています。


【三菱UFJ証券】
米国の利下げを受け、住宅ローン金利の低下幅はプライム変動金利で0.7%程
度にとどまっており、家計に対する信用供与が締まっている状況はそれほど改善
されていないと指摘。同証券では、大幅利下げと借り換え促進や金利凍結など
のサブプライムローン救済策の稼動で住宅市況の下落に歯止めがかけられれば、
利下げ効果と小切手による戻し減税により年後半以降の米景気は徐々に持ち
直しに向かうと解説しています。


【ドイツ証券】
銀行セクターのレポートでは、市場関係者の注目は邦銀がモノライン問題から受
ける影響に集まると指摘。モノラインに関するエクスポージャーは開示されないこと
が一般的だったものの、ある程度まとまった金額のエクスポージャーを有する銀行
が開示をしなかった場合は、市場関係者やメディアのネガティブな見方が一人歩
きすると予想しています。


【東海東京調査センター】
米国の利下げを受け、外部環境への不安感が強いものの、1月の利下げ幅は91
年1月の1%を上回っており、政策対応は進展していると指摘。投資アイデアとし
て国際競争力の高い好配当利回り銘柄の押し目買いや、景気変動の影響を
受けにくい好業績なディフェンシブ銘柄に注目。個別では通期計画を第3四半期
でほぼ達成している田辺三菱製薬と、新製品の市場投入による業績拡大期待
があるフィールズを取り上げています。


【ゴールドマンサックス証券】
医薬品セクターのレポートをリリース。薬価再算定品目案が中医協から公表され
たことを受け、有用性加算が加わる品目に関して平均改定率と大きく違わない
可能性もあるため、当初想定の再算定幅10%よりさらにマイルドになるとの見解。
個別では田辺三菱製薬とARB販売メーカーにポジティブと解説しています。


【モルガンスタンレー証券】
「唯一の希望の星」と見ていた製造業の増産基調に黄色信号が灯ったと指摘。
鉱工業生産は、07年10〜12月期をピークに08年1〜3月期以降減産に転じる
可能性があると予想。その場合、1〜3月期日米同時不況入りの公算があると見
解で、「シートベルトを締め降下に備えよう」とコメントしています。


【UBS証券】
FOMCを受け、前回の利下げ以降FFレートは実質マイナスになっているので、長
短金利差の拡大から6ヵ月先の米国景気の回復の可能性があると指摘。日本株
は世界の景気動向と連動して動いているため、OECD景気先行指数が低下する
と売られるものの、同指数は1月〜2月をボトムに回復する可能性あると指摘。同
指数が今年1〜2月に底打ちしたのであれば、年内は回復傾向が続く可能性が
高く、日本株も年内は上昇を続けると分析しています。