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アナリストレポート拾い読み(1月21日)

【マッコーリー証券】
通信セクターのレポートをリリース。同セクターは健全な貸借対照表と高いキャッシ
ュフローを伴い、外国為替変動への影響が限られているため本質的にはディフェン
シブと位置づけ。セクター内には競合、規制、テクノロジーの移行にリスクが存在す
るものの、今後12ヶ月間は安定すると予想。個別ではトップピック銘柄としてKDD
Iを紹介しています。


【メリルリンチ証券】
投資戦略マンスリーでは、TOPIXと日経平均は200日移動平均の20%下方乖
離まで売られたうえ、米国の政策対応も期待できるため、テクニカル的に反発す
ると分析。その後、2月に日米経済指標の悪化が嫌気され、3月末に向けて配
当取りの動きから再び反発し、3月末のTOPIX予想は1400ポイントと予想。2009
年3月末のTOPIX目標は1800ポイントから1700ポイントに引き下げています。


【東海東京調査センター】
米国株は政策期待が高まることで、目先的に売り込みにくい展開を想定。日本
株もバリュエーションの割安感や、短期テクニカル指標がボトム圏に入ったことで、
売り飽きムードが強まりつつあると指摘。個別では好業績にもかかわらずマーケッ
トリスクに押されて急落している、ダイキン、日本電産、安川電機、日東電工な
どをピックアップしています。


【ゴールドマンサックス証券】
米景気減速懸念、円高進行、信用リスクの高まりなど日本株を取り巻く環境は
厳しいと指摘。現在の環境下での投資テーマの模索から、2008年の株価を動か
す10大テーマを抽出。1.業界再編、2.郵政民営化、3.北京五輪、4.環境、5.製
品値上げ、6.団塊世代大量退職、7.ジェネリック医薬品、8.新製品、9.中国生
産コスト上昇、10.新興国の成長持続を紹介しています。


【日興シティ証券】
ITサービス・ソフトウェアセクターの決算を予想。同セクターは第2四半期、第4四
半期のウェイトが高いため、第3四半期では大きなトレンドの変化はないと解説。
金融機関からのIT投資も一服感があり、2009年3月期の増益率はほぼ横ばい
を想定。投資戦略としては、安定感のあるストックビジネスに強みを持つ銘柄を
推奨。注目銘柄として伊藤忠テクノソリューションズを紹介。セクター投資判断は
「中立」に設定しています。


【UBS証券】
機械セクターのレポートをリリース。今下期の売上高の伸び率を5%(今中間期1
1.7%)として、粗利益率を横ばい、販管費を10%増と仮定すれば、営業利益
は3%減と一気に減益になるとの見方。今下期以降は売上高の伸び率が鍵を
握るとの見解で、徐々にファンダメンタルズを睨んだ展開になると予想。有望銘
柄として、コマツ、日立建機、マキタ、栗田工業、NTN、日揮、三菱重工業を取
り上げています。


【大和総研】
日本株投資戦略2月号では、モデルポートフォリオの入れ替えを実施。JT、エー
ザイ、資生堂、日本板硝子を新規採用、東洋炭素、ミツミ、トプコン、三菱地
所を除外しています。


【新光証券】
米格付け会社フィッチが、18日にアムバックFGと子会社3社の格付けを引き下
げ、更に格下げの方向で見ていくと発表したことがマイナス要因と解説。モノラ
インの保証を受けている債券の総額は2兆2000億ドルに上り、それら債券の格
下げにより、多くの銀行、証券などが評価損の計上を余儀なくされる可能性が
出てきていると指摘。今週の米国市場では格付け会社とモノライン各社の動き
が焦点になるとコメントしています。