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アナリストレポート拾い読み(12月12日)

【ドイツ証券】
14日発表の日銀短観では、注目セクターのひとつとして情報サービスセクターをピ
ックアップ。大企業製造業・非製造業ともに業況判断DIの悪化が予想される中、
同セクターは堅調持続が期待できる数少ないセクターとの見解で、同じく発表され
る金融機関のソフトウエア投資計画値の動向とあわせて要チェックとコメント。金
融機関向けに強い関連銘柄として、野村総合研究所、TIS、日立ソフトウエアを
紹介しています。

【みずほ証券】
米国の0.25%利下げを受け、債券市場でイールドカーブがややスティープ化してい
るなど、FRBへの信認は低下していないと指摘。株式市場へのインプリケーション
ではS&P500のPER低下余地は限られると判断。日本株のバリュエーション面から
は10年日本国債利回り(1.58%)の低位安定がサポート材料になると解説してい
ます。

【日興コーディアル証券】
企業業績と為替相場、長期金利の視点から日経平均の値動きを予想。円安の
進展、長期金利の上昇、企業業績が10%以上上昇するというベストシナリオで、
日経平均は2008年第1四半期に16500円、第2四半期に16850円水準まで上昇
する可能性があると指摘。予想レンジの下限は第1四半期は15100円、第2四半
期が15500円と予想しています。

【モルガンスタンレー証券】
日本市場投資戦略では、日本企業の経常利益成長率0%(2008年度)、消費
回復は年後半と想定。09年度に景気回復基調との期待からPER20倍以上まで
容認できるとするものの、08年のTOPIX目標を1800ポイントから1640に引き下げ。
企業と株主の危機感の高まりがM&Aを通じた業界再編の徹底や、株主還元の
強化による資本効率の改善を促すことが期待できると解説。同証券ではテクノロ
ジーの変化を期待しています。

【日興シティ証券】
パチンコセクターのレポートをリリース。店舗数、遊戯機設置台数は10月も前年同
月比マイナスが続き、遊技機1台、および店舗1店当たり売上高伸び率は2ケタ台
のマイナスが続くとコメント。ただ、パチンコホールの営業がパチンコ機にシフトすること
で、マイナス幅が縮小に転じると見られ、台粗利は9月よりプラスに転じていることと
あわせ最悪期は脱すると予想。個別ではシェアアップが期待できるSANKYOを推
奨しています。

【新光証券】
テクニカルレポートでは、裁定買残が再び22億株を超えていることを勘案すると再
下落リスクを考慮しておく必要があると指摘。8月安値(15273.68 円)やオプションの
権利行使価格15000円を下回ると、先物売りの増加が裁定解消売りを誘うことに
なり、11月安値(14837.66円)を下回る動きが予想されると分析しています。

【みずほインベスターズ証券】
メタボリック症候群の健康診断開始を受け、新たな特定検診の対象者数は空前
規模の約5700万人にのぼると指摘。関連銘柄として日清製粉、明治製菓、日
清オイリオ、味の素、フジッコ、花王、武田薬品、田辺三菱製薬、エーザイ、ロート
製薬、大正製薬、第一三共、小林製薬、ルネサンス、セントラルスポーツ、コナミ、
テルモ、オムロン、シャープ、任天堂、NTTドコモ、ベネフィットワン、旭化成、アシッ
クス、デサント、東急不動産、スズケンを紹介しています。

【UBS証券】
インターネットセクター2008年の展望を予測。同証券では2008年に向けてテクノロ
ジーセクター全般でポートフォリオの見直しを実施し、インターネットをセクタープライ
オリティの最上位に引き上げ。PCネット市場ではいよいよ収益化が加速すると予想
し、牽引役としてディスプレイ広告の復活を指摘。また、画面表示能力の上昇に
伴い、多くのWEBサイトが表示幅の拡大と広告枠の大型化に踏み切ると予想。ポ
ートフォリオ組み入れ候補としてヤフー、ミクシィ、サイバーエージェント、楽天をピック
アップしています。