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アナリストレポート拾い読み(12月4日)

【日興シティ証券】
日本株投資戦略では、新興国が世界経済をリードし3%半ばの経済成長率を
維持すると解説。世界の株式相場は年初来13%上昇しているものの、今後も
年平均15%の上昇が期待できるとして国際競争力の高い日本の世界景気敏
感株の上昇を予想。個別ではコマツ、イビデン、ダイキン工業、ファナック、キーエ
ンス、スズキ、商船三井、三井物産を推奨しています。


【ドイツ証券】
銀行セクターのレポートをリリース。サブプライムローン問題に関するメディア報道の
過熱から、あたかも同問題が邦銀の業績に大打撃を与えたような印象を受けや
すいものの、このような理解は事実に基づくものとは言い難いとコメント。単体ベー
スでの通期経常利益目標を上方修正するなど、サブプライムローン関連損失を
充分に補うだけの収益拡大を達成したとみられる点は安心材料と受け止められ
ると解説しています。


【UBS証券】
日本株式投資戦略では、07年度上期の増収率、増益率はともに前年同期比
減速も、事前予想を上回る好決算と指摘。セクターでは営業利益率が好転し、
ROE、ROICが上昇しFCFとネットデット変化額の合計がプラスの化学、医薬品、
ガラス・土石、その他製品、海運、機械、電気機器に注目しています。


【ゴールドマンサックス証券】
化学・合繊セクターの投資戦略をリリース。石油化学は下期減益計画で、電子
材料の出荷は想定以上と指摘。景気後退による来期業績の低迷リスクが強く
意識され、バリュエーションは歴史的な低水準に沈んでいるものの、リスクが杞憂
に終ればバリュエーションは上がると予想。個別では宇部興産、SUMCO、信越
化学、JSR、日立化成、日産化学を推奨しています。


【モルガンスタンレー証券】
ヘルスケア関連のレポートをリリース。後発医薬品銘柄は来春から市場テーマに
浮上し、短期的にはPER25倍を目指す局面があると予想。今後6〜9ヶ月は相
対的に投資妙味がある沢井製薬に注目。医薬品セクターは不透明性が増す
環境下、ディフェンシブ性を強調し特許切れ影響が相対的に低く、PERの割安
感があるアステラスをトップピック推奨。全体ではアステラス>中外製薬>沢井製
薬>塩野義製薬>武田薬品>参天製薬の順番で推奨しています。


【クレディスイス証券】
精密機器セクターのディスカッションのため、欧州と英国の機関投資家を訪問。
富士フイルムHDは予想以上に不人気で、コニカミノルタHDは幅広く保有されて
いることにリスクを感じるとコメント。HOYAは悩んでいる投資家が多く、セイコーエ
プソンは注目度合いは低いが、割安との意見。キヤノンはネガティブになっている
投資家が多く、リコーは割安感に注目する投資家が多数、オリンパスの保有比
率はやや高めと報告しています。


【東海東京調査センター】
株式ストラテジーでは、投資アイディアとしてPBRが1.1倍以下の銘柄の中から、
直近の2008年3月期の経常利益予想が9月時点での予想を上回っていて、2
008年3月期の予想経常増益率が前期比10%以上のものをピックアップ。業績
上方修正した低PBR銘柄として、生活習慣病関連が伸長しているキッセイ薬
品、生産コストの削減効果が顕在化している福島工業、9月末の受注残が前
年比13.5%増と拡大している太平電業、経常減益予想から増益予想に転換
したトーエネック、タッチパネル用ハードコートフィルムが伸長しているKIMOTO、会
社側の下期想定が保守的な大豊工業を紹介しています。