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アナリストレポート拾い読み(11月19日)
【大和総研】
日本株投資戦略12月号では、08年前半の主要国株式市場は上昇を辿るとの
見方から、出遅れている日本株は相対パフォーマンスが好転すると予想。ドル軟
調懸念が強いため、アジア・エマージングや欧州地域で海外売上高を伸ばす多
国籍企業に注目。モデルポートフォリオへの新規追加は野村HDとソフトバンクで、
京セラとオリックスを除外しています。

 

 

【ドイツ証券】
日本株ウィークリーストラテジーでは、東京市場は歴史的割安圏に入ったと指摘。
予想PERは14.6倍となり、過去20年間では最低の水準まで低下したと解説。市
場は2002年にはじまった景気拡大が終わることを織り込みはじめ、2008年1〜3
月期までグロースリセッション状態が続くものの、その後は年率2.0%〜2.5%の巡航
速度の成長に回帰すると分析。現在の株価は極端に売られすぎ状態と判断し
ています。

 

 

【UBS証券】
銀行セクターのレポートをリリース。メガバンクは本業回復が確認できない中、ニュ
ースや海外市場の動向に左右される相場が続くと指摘。長期金利の低下も銀
行株にとってはセンチメントを左右し、中長期的に債券運用益の低下ももたらす
ためプラスにはならないと解説しています。

 

 

【メリルリンチ証券】
投資戦略マンスリーでは、米サブプライムローンの影響や日本株のPER低下が予
想以上に大きかったと指摘。TOPIXの予想を2008年3月期末は1950ポイントか
ら1650ポイントに、2009年3月期末は2000ポイントから1850ポイントに引き下げ
ています。

 

 

【ちばぎんアセットマネジメント】
大阪圏(大阪府・京都府・兵庫県)の再開発が加速しており、大阪市が今後
最も再開発案件が豊富で注目できると指摘。東京都心に遅れていた大阪市の
オフィス市況も回復傾向にあり、工場等制限法の撤廃から工場着工が増加し
人口も流入超過と解説。注目銘柄としてダイビルと長谷工を紹介。サンケイビル
、平和不動産にも市況回復の恩恵があると予想しています。

 

 

【リーマンブラザーズ証券】
ゲームセクターのレポートをリリース。北米のゲーム市場はハード、ソフトともに拡大
しており、対前年でそれぞれ126.8%と39.2%増になったと指摘。ゲーム市場が循
環的再栗に入っていることを追い風に、市場規模が拡大していることを確認。セ
クター投資判断「1-ポジティブ」を継続しています。

 

 

【いちよし証券】
10〜12月期GDPが前期比でマイナス成長に落ち込む可能性は高いと分析。サ
ブプライム問題や、中国金融当局の引き締め姿勢などを注意材料として指摘。
日本株の分散投資や出遅れ解消期待の買いが見送られることを勘案し、日経
平均の想定レンジを15000円〜16500円(前回16000円〜17500円)に引き下
げています。

 

 

【モルガンスタンレー証券】
日本市場投資戦略では、中間決算発表後の悲観解消は困難になりつつあり、
回復時期は08年にズレ込むと予想。真のバリュー投資家には日本を買うチャンス
としながらも、ヒストリカルボラティリティ水準を考慮し6ヵ月先のTOPIX予想を1700
ポイント程度に引き下げ、下値メドを1450ポイント程度に設定。当面銀行や小
型がリバウンド以上に回復するのは難しいため、医薬品や食品セクターに注目し
ています。